今回は、先回の予告通りくりはら田園鉄道の廃線跡について取り上げます。
くりはら田園鉄道は、先回や先々回に述べた通り2007年3月31日の運行で廃線となってしまいました。
旧若柳駅を訪れた際に、若柳~JR石越駅間の廃線跡沿いを歩いてみたので、レポートします。
くりはら田園鉄道についての概要と、旧若柳駅や近くのくりでんミュージアムについてのレポートについては、先回や先々回の"
くりでんミュージアムと若柳駅 1"・”
くりでんミュージアムと若柳駅 2”をご覧ください。
旧若柳駅からスタートします。
旧若柳駅の駅舎の脇にくりはら田園鉄道の記念碑が設置されていました。
旧若柳駅から900メートルほど石越寄りの片町裏信号所までは、動態保存用に線路が保守・整備され、動態保存車両やレールバイクの乗車会や動態保存車両の運転体験が実施されています。
乗車体験(KD乗車会)については、HPの”
くりはらに残る名鉄のLEカー”で詳しく取り上げているので、そちらをご覧ください。
片町裏信号所。
片町裏信号所には、腕木式信号機が設置されています。
この信号機は、現役時代に設置されていたものではなく、動態保存を行うにあたって設置されたそうです。
片町裏信号所から先の石越駅までの間も線路が残っていました。
廃線から14年以上も経つのにしっかりと残っており、驚きました。
かつて栗原電鉄時代に重金属を輸送した関係で、路盤が汚染されている恐れがあり、容易に撤去できないようです。
駅跡には、記念碑が設置されていました。
若柳~石越間の中間駅、荒町駅跡。
ホームなどの駅設備は撤去されていました。
荒町~石越間では柵や標識も残っていました。
こちらは、歩行者用の踏切の車両の進入を防ぐ柵だと思われます。
速度制限解除標識。
線路は石越駅の手前まで残されていました。
写真の右側がJRの石越駅です。
石越駅には駅舎があったそうですが、解体され、現在は駐車場になっていました。
石越駅跡を示す記念碑。
今回は行けませんでしたが、細倉マインパーク前駅跡には車両が保存されているなど、旧若柳駅跡や若柳~石越間以外にも遺構が残されているようなので、暖かくなったらまた訪れてみたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
おわり。